求人広告代理店と聞くと、どんな仕事が思いつきますか?
一見華やかそうに見え、新卒・中途問わず採用の門戸が広いこの業界。
実際に4年間働いていた私が、メリット・デメリット両方ご紹介します。
採用コンサルタント・人材コンサルタント=ほぼ営業職採用
求人広告代理店の募集職種について
まず、タイトルにある通り、求人広告代理店では営業職のことを
「採用コンサルタント」や「人材コンサルタント」といったような名前で掲載しています!
営業が嫌だ…という方は名前に惑わされないようにしましょう。
求人広告業界は、営業職の比率が非常に高いことが特徴です。
何故なら、1社1社の単価が他業種と比べると安く、数をこなさないといけない業界だからです。
また、アルバイトサイトを取り扱うか、新卒・転職サイトを扱うかでも仕事内容は大きく変わってきます。
私はアルバイトサイト・転職サイト両方を経験しているのでその経験をもとにご紹介します!
アルバイトサイト
アルバイトサイトを取り扱う場合、1番単価が安く多くの企業を担当することになることに注意が必要です。
契約をもらえても1回あたり10万以下のケースもざら。
タウンワークの掲載料金の紹介ページでは、最安値3000円~掲載できると書いてありました。
(https://townwork.net/twc/jobpost/price/index.html)
多くが、『誰かが辞めた欠員で早く募集したい!』といった形になるため、掲載期間も短く1社あたりの受注金額が安くなりがちです。
そして、ずっと継続的に出している企業は少なく、新規の企業を見つけていかないといけないケースが多いです。
一般的に、営業職は給料の3倍稼ぐと一人前といわれています。
会社の払ってくれている保険料やその他の経費を考えると、1人1人がそのくらい稼がないと赤字になってしまうという意味です。
会社にもよりますが、1人あたり70~80社ほど担当することになると思います。
新卒・転職サイト
アルバイトサイトに比べると単価が高く、担当する企業数は比較的少なくなります。
とはいえ、マイナビ転職の最安値掲載は20万~と、他の業界に比べると取扱額は低い印象。
アルバイトサイトとの大きな違いは、1企業と継続的に接点を持ち目標に向かって計画を立てていくことができる点です。
新卒採用や中途採用となると、短期間での募集ではなく長期的に計画立てて採用するケースも少なくないです。
そのため、担当顧客は20社~40社程度にとどまり、比較的深く顧客に関わっていくことになります。
アルバイトサイトの営業 1日の流れ
毎日決まった流れではありませんが、業務内容としては以下がメインになります。
- テレアポ&飛び込み営業
- 商談
- 受注企業の原稿作成
- 受注企業のフォロー業務
- 事務作業
ある1日の流れとしては…
このような形でテレアポとアポ獲得できた企業の商談が主な業務となります。
繁忙期や、営業成績が良かった時期は移動中に掲載中の企業のフォロー連絡をするなど、休まる時間はありませんでした…
だいたい1日に2~3件お客さん訪問(またはZOOM)があり、それ以外の時間に事務作業とテレアポをしていました。
アルバイトサイトの営業として働くメリット・デメリット
アルバイトサイトの営業として働くメリットとしては、
自分の獲得した案件の原稿を自分で担当できることです。
自分の作った求人広告が世に出て、誰かが応募してくれるのはやっぱりうれしいですよ。
アルバイトのサイトでは、(単価が安いので、1人で全部やっちゃうことが多く)求人原稿も自分で作って、掲載後のフォローもするケースが多いです。
その分お客さんの思いを反映しやすく、採用が出たときはお客さんと一緒に喜んだり、人情のあるお仕事だなと思います。
飲食店や、ホテル、警備、清掃など…いろんなお仕事をしている人に話を聞いて写真を撮ったり、求人原稿を書くのは面白かったです!
単独行動&自由に自分の予定を組み立てられることもメリットです。
基本的に自分とお客さん二人のやり取りになるので、アポイントも自分の都合で入れられます。
テレワークしたい日や、どうしても残業したくない日などを自分で調整できるのは強みでした。
みんなが個人個人で営業数字を達成するために動いているので会議も少なく、割と自由に働けていました。
デメリットとしては、テレアポなどで新規開拓をしていかないといけないところです。
お客さんの採用成功はうれしいのですが、採用したらこちらへの発注もなくなるのがこの業界。
そうなるとたくさんのお客さんとやり取りしてたくさんのお客さんから発注を貰うしかありません。
多くの人と関わることになるので、人見知りの方にはつらいかもしれません。
新規営業に関しては、テレアポ、飛び込み、紹介が主な獲得方法です。
求人広告を取り扱う代理店は多数あり、バッティングすることも多いので話を聞いてくれる企業探しは根気がいります。
ただし、今はテレアポは外注し商談以降を担当できる会社や、大手企業のアルバイト担当だと新規営業をしなくて済むケースもあるのでテレアポに抵抗がある方はそういう企業を探すのが良いでしょう。
新卒・転職サイトの営業 1日の流れ
毎日決まった流れではありませんが、業務内容としては以下がメインになります。
- 商談
- 社内打ち合わせ
- 振り返りMTG実施
- 受注企業のフォロー業務
- 事務作業
- テレアポ
ある1日の流れとしては…
もちろんテレアポも実施するのですが、どちらかというと顧客と深く関係性を築き、継続して掲載してもらうことがメインの正社員媒体ではフォローの時間を多くとる印象です。
営業なので顧客と接する時間は多いですがしっかりと今の結果を振り返り次につなげていくという点で、量だけではなく質も求められます。
新卒・転職サイトの営業として働くメリット・デメリット
アルバイトサイトと比較してテレアポの数は少ないのはメリットの一つです。
また、正社員採用のため企業の人事担当とやり取りすることが多く穏やかな人が多いのもメリットです。(相手もいち企業の社員のため、あまり野蛮な言い方とかはされないですw)
正社員の採用はどの職種もなかなか難しく、悩むこともありますが、顧客に寄り添って長期的に採用成功に向けて並走することができ、採用が決まった時の達成感はたまりません!
アルバイトサイトと比較するとチームで企業のフォローをすることも多く、より深く関わることができる働き方です!
個人プレーでバリバリ稼ぎたいなら求人広告の営業がおすすめ!
最後に、求人広告営業はノルマがあり達成するとインセンティブがもらえる形式が多いです。
そして、実力主義の会社が多いので年齢関係なく稼ぎたい方はぜひ検討してみてください!
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